2011年から2016年までの約5年間、当サイトにて連載した「The Wind from Seattle」。なんとその数50本。シアトル近郊の光景をテーマにスコット津村氏が綴ってきました。最終号で触れていた通り、50本の記事で綴られた世界をとりまとめ、このほど写真集として2017年11月20日に発売することとなりました。フォトヨドバシおよびヨドバシ.com、全国のヨドバシカメラ各店舗(一部店舗を除く)にてお買い求めいただけます。
アメリカ・ワシントン州ベルビュー市在住。75歳。ゲームプロデューサー、Tozai Inc. エグゼクティブプロデューサー。日本ゲーム界において黎明期より活躍し、現在も一線で活躍。ゲーム界におけるレジェンドのひとり。
PHOTO YODOBASHIのRANGEFINDERにて、50回の連載を終えた「The Wind from Seattle」。最終回である50回目の連載でのご希望通り、著者であるスコット津村氏の写真集ができました。
スコット氏が綴った50回のエッセイは、自身のシアトルでの“生活の一部”ともいえるナチュラルなスタンスで撮影され、見る側の心が温まり、豊かになるものばかり。今回「The Wind from Seattle」に掲載した写真、そして未掲載の写真を含め、55点の作品とスコット氏の言葉を写真集にまとめました。実は、エプソンRD-1s、ライカX1、M8、M9-P、M MONOCHROM そしてエルマリート、ズミルックス、タンバール、ヘクトールなど撮影機材も多彩です。
こちらは電子書籍版となります。
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あらゆる職業を渡り歩き、そして誰もが知るあのゲームソフトの背後にはスコット津村氏が。ゲームプロデューサーとしてアメリカに渡り、現地での覚悟を示すためにパスポートはアメリカのものに。類い希なる人生が紡ぐファインダーの向こうの景色に魅力を感じ、編集部から連載をお願いしました。この写真集はいわばその集大成です。ページをめくれば、そこには穏やかに流れる時と、ひとりの人生そのものが飾ることなく真摯に綴られています。ひとりの写真好きとして自分が撮りためたものを一冊にまとめて残したい。この一冊に自分を見てもらえれば、こんなに幸せなことはない。そんな純粋な想いを編集部にリクエストいただき、今回こうして写真集にまとめました。せっかく作り上げるのですから、「印刷って素晴らしい!」そう心から思えるものにしたい。検討を重ね、まさにマジックを見せてくれるプリンティングディレクターと印刷所にお願いすることにしました。写真が「物」になる。一冊の物として残る。作品とともに、その素晴らしさをぜひお手にとって感じていただけたらと思います。
写真集を作るには、「コンセプトとゴールの設定」「編集」「デザイン」「印刷・製本」「配本」といった行程を経る必要があります。スコット氏には写真集の制作経験はありません。連載記事や自身のブログなどで一定数の写真を組むことはあっても、写真集となれば何をどうすればよいのか皆目見当がつかない。そんな相談を編集部にいただきました。写真集とはいかに作られるのか、その一部始終をレポートします。
( 2017.11.16 )