撮れない日々。

しばらくぶりの更新となりましたライカデビュー日記。え、知らない? そんなことはないですよね。
お待たせしてしまって本当に申し訳なかったのですが・・・何といいますか、撮れないのです。うまく写らないのです。写真自体はもう何年もやってきておりましたが、なんかこう、撮っても撮ってもつまらない写真ばかりで、悩む日々が続きました。もしかしたら写真を始めた人ならいつかは直面することではないでしょうか。いっそ、そんな思いを書いてみようとペンを取りました。

(写真・文:Z II)

撮った本人が見るのと他人が見るのでは印象も違うのかもしれませんが、私にとっては見慣れた風景で、なんとなく撮ってしまったカットだなあと思います。意識して切り取ったのではなく、賑やかな喧騒にただシャッターを押してしまったような写真。何を写したかったのかよくわかりません。

道傍で靴を磨く親父さんの仕事ぶりや道具の数々に心惹かれたのですが、もう一歩踏み込めずに中途半端なカット。寄れないならいっそ引いたりとか、いろいろ試せたのにと悔いが残ります。

あとで写真を見返すと、何だこれは?と思うことも多々あるわけで・・・。

心の動きが写真に写る。

撮れない理由、そして写真から伝わってこない理由を自分なりに考えてみました。
結局のところ「すごい」と言わせるためには、自分自身が「すごい」と感じたものにレンズを向けないといけないわけです。そしてどんなふうに写したいかというイメージがなければ、何も伝わらない。いくら技術を身につけても、それ以前に被写体に対する感動やイメージがなければ何も写らないのだろう、と。実はここが最大のポイントなんじゃないかと思いました。

家族の写真はけっこう褒められるのですが、結局それは被写体に対する思いがあるからなのでしょう。昔からフォトヨドバシを見て頂いている方には、我が子の成長を一緒に見てもらっている気がします。ペンタックスサイトの作例で鼻水を垂らしていたこの子も、いまやこんなに大きくなりました。

あらためて考えてみると、確かに最近は「撮らなければいけない」という思いでシャッターを切っていて、自分の心が本当に動いたものを撮っていたわけではない気がします。たとえばワイドレンズを持てば、苦手意識のなかで何とか「こなそう」という気持ちで撮影に取り組んでいたのです。こんな風に理解してみると、ほんの少し光明が見えた気がしました。

気持ちを高めるための、最高の処方

さてひとつ壁を越えた気分になって、やることといえばやっぱり新しい機材を買うことでしょう。レンズを手に入れれば気分も新鮮になって、写欲は否応なく高まるはずです。鉄は熱いうちに打て・・・というかもう買っちゃいました(もちろん分割ですが)。笑
選んだレンズはカールツァイス ビオゴン28mm F2.8。このエピソードは次回に続くのであります。

( 2015.04.07 )




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ライカM9が原点であることを考えると、既に5年は経過しているボディとも言えます。色あせることのないカメラです。

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50mmと35mmに続くのは、やはり28mm。ご一緒にいかがでしょうか。

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