前回、微妙なオチで終わったライカデビュー日記。あの自転車は我が家で毎日活躍中で、家庭もなんとか円満を保っております。
というわけで様々な紆余曲折を経てついに二本目のレンズを買うことになりました。宣言した通り「フォクトレンダーNOKTON CLASSIC 35mm f1.4」
専用フードが付いていたら更に格好よかったのですが、残念ながら手に入らず。なくてもいいんですが、格好から入るというのも大事だと思うわけです。ま、何はともあれ新しいレンズは嬉しいもので・・・早速どこかに出かけるとしましょう。

レンズの個性を感じる、ノクトンクラシック35mm。

開放で撮った時の独特な周辺光量落ちのあたりは素直によいなぁと感じるのですが、中央のピント部分から外側に行くにしたがって、なんだか円を描くように滲む印象があります。この猫の背景なんて、どうでしょうか。被写体との距離によってもシャープさも印象が変わり、おお!と感心することもあれば、おお?と頭を捻ることもある。こういうレンズを使ってみると、今まで使っていたSUMMARIT 50mm F2.5が「よく写る」ということがわかってきます。なるほど、色々と突っ込みどころはあるけれど、数字ではなく個性を見てくれと。レンズがそんなふうに語りかけてくるような、あまりにもわかりやすく個性的な写りなのです。

絞って撮ると周辺の落ちは解消され少しピントのくる範囲は広がりますが、レンズの端が流れるような感じはやはり残る。このレンズのクセはどうやっても残る。頑固者というわけか。それでも十分に良く写る。レトロな質感を写すのに向いているのかもしれない。

ひとつひとつのシャッターの重み。

ライカを持ち始めて半年が経ちました。まだまだひよっこではありますが私なりにわかったこともあります。
ISO感度、絞り、シャッタースピード、ピント合わせ、ファインダー内の整理。一回のシャッターに費やす作業が多い分、たしかに面倒ではありますが、そのぶんシャッターに重みが増すのですよね。今までオートフォーカスでパチパチ撮っていたグラム単位のシャッターが、間違いなくキログラムにはなるはずなんです。この重みは、想いと比例すると言っていいと思います。いや言ってしまおう(笑)

ひとつひとつの選択を迫られているせいでしょうか、グッとくる写真が撮れる確率も、間違いなく上がるのです。
そうして得られる1枚1枚が、その先にある1トンのシャッターを意識させるようになるのだと思います。

難しいことは、楽しいこと

これは私の持論ですが、難しいことにチャレンジしてそれを達成していく喜びは、人間の文明が進歩した原動力のひとつではないかと思っています。
すなわちM型ライカを使うということ・使いこなすということは、撮影者を進化させる行為なのではないかと思うのです。であれば、ライカは人間のレベルを上げてくれる道具といい切っていいのではないでしょうか。そこにライカユーザーは引き込まれてハマっていくのではなかろうか!
・・・少し興奮しました。でもほんとうにそう思うのですよね。使いこむにつれて、だんだんと上手く撮れるようになってくる。そんな実感を感じるのです。

さて次回はついにオールドレンズに挑戦してみようかと考え中であります。戦火の弾丸をくぐり抜けたツワモノやキワモノが現代のボディでどう写るのか、楽しみでなりません。その資金のことは今は考えないでおきましょう。

ささ、仕事仕事! 働かざるもの撮るべからず(笑)

(写真・文:Z II)

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シルバーレンズもブラックレンズもよく似合います。ライカエムブレムも品の良いアクセント。洒落てますよね?

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新品レンズでクセのある写りが堪らないノクトンクラシック。オールドレンズのディープな世界に踏み込む前に、最高の選択肢です。

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