現行のULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 ASPHELICALは2世代目となる。初代は現行のものよりコンパクトで距離計に連動しないLマウントのレンズであったが、現行レンズに至ってMマウント化・距離計連動化された。初代はいわゆる「青玉」(描写が青い)で、2代目になって幾分その傾向が弱まった感がある。フルサイズで使えば12mmという途方もない画角だが、APS-Cにおいては18mm相当の画角に。都市光景をダイナミックに捉えたり、主に風景撮影では重宝する画角となる。いずれにしても、本家ライカレンズでも16mm、GXRでは最も広角となるのが本レンズであり、それだけでも手に入れる価値は十分にある。ここまでの画角を実現しながら、フルサイズでも周辺まで実によく写る。APS-CであるGXRの場合、文句無しだ。初代に比べれば大きくなったとはいえ、GXRボディとあわせても、18mm相当の画角をどんなシステムよりコンパクトに実現できるのだ。なかなか手強い画角で一朝一夕では使いこなせそうにない気がするが、本家を思えば抜群にリーズナブルである故に、つい試したくなるのが悩ましい。

(文/編集部K)


元々シャープなレンズだが、GXR MOUNT A12がローパスレスであることも手伝ってキレキレの画に。しかもjpgでの撮影であり、RAWで撮ればさらにシャープさは増す。GXRとは非常に相性の佳いレンズだ。


レンジファインダーで超広角レンズを扱うのは外付けファインダーに頼るため慣れないと本当に難しい。GXRなら液晶画面を見て正確にフレームできる。このあたりはメリットの一つだろう。日頃レンジファインダーばかり使っていると、あまりこんなカットは撮ろうとしない。GXRを持つと撮る画が変わってきて面白い。


12mmなんて途方もない画角のわりに、歪曲は感心するほど抑え込まれている。かなり切り詰めた露出だが、ディープシャドーには階調が残されている。このあたりはデジタルの面目躍如で、カラーポジなどではこうはいかない。


クルマの窓越しに撮影。超広角を取り付けると上ばかり向いて撮るのは何故だろう??





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