ELMARIT-M f2.8/21mm ASPH.とよく似た描写傾向。21mmがカミソリ的な切れ味なら、こちら24mmは十二分にシャープであるが「柔らかい」のだ。非常に階調豊かで、独特の潤いある画だ。このあたりも21mmと共通する。特に開放での撮影では、実に華のある描写をするため、無意味にこのレンズをボディに取り付け、それに見合う被写体を探してしまう。鉄やガラスといった人工物にレンズを向けると、潤いある描写特性から被写体を実に存在感豊かにとらえることができる。階調が豊富なこともあって、ハイキー気味に女性の広角ポートレートといった使い方にも向く。佳いレンズだ。